安全な方法を取ろう

便秘の特効薬

便秘と聞いたら誰もが思い出すのが浣腸(下剤)だと思います。 浣腸は即効性があり、効果てきめんですからね。 大抵の方は1度は便が出なくて浣腸をしたことがあるのではないでしょうか? 浣腸が比較的身近なのは、近所の薬局(ドラッグストア)で簡単に購入できること、そして、硬い便も浣腸をすると柔らかくなって排泄でき、効き目が高いからでしょう。

でも、その浣腸ですが、トイレで数日間踏ん張ったけど、どうしても便がでないという緊急事態の時だけに限定して使うようにした方が良いそうです。 なぜかと言うと、浣腸をすると強制的に排泄をするので、浣腸を何度も続けると腸が本来持っている排泄機能が低下するのだそうです。 だから、お通じが悪いからと言って安易に浣腸(下剤)を使うべきではありません

ラクトフェリンなら安全

それでは、どういったものなら体に害を与えること無くお通じを良くすることができるのでしょうか? それは、自然界に存在しており、人の体内に入ってもまったく悪影響を与えない物を摂取することです。

個人的におすすめしているのは、ラクトフェリンです。母親のお乳などに含まれており、赤ちゃんは母乳から自然にラクトフェリンを体内に取り込んでいます。 このような物質は体に副作用などの悪影響を与えることなく、腸内環境を改善し便通を良くします。

また、ラクトフェリン以外では植物性の乳酸菌が良いです。乳酸菌は大腸内で善玉菌として活躍し、体に有害な物質を生成する悪玉菌の発生を抑制します。

2種類の乳酸菌

一般的にはあまり知られていないのですが、乳酸菌には動物性のものと植物性のものの2種類があります。 そして、スーパーでよく見かける乳酸菌入りヨーグルトのほとんどの商品は動物性由来の乳酸菌が入っています。 ここで、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違いについて説明をします。

植物性乳酸菌は、植物性の食品に含まれている乳酸菌の事です。 日本の食品では、味噌や沢庵、糠漬けなどに含まれています。 この植物性乳酸菌の大きな特徴は、動物性乳酸菌より劣悪な環境に強いという事です。

一方、動物性乳酸菌は牛乳や乳製品に含まれていることが多いです。 ヨーグルトは牛乳を原料として作られるため、動物性の乳酸菌が含まれています。 ヨーグルト製造メーカーは、さも体によさそうな印象を与えて動物性乳酸菌入りのヨーグルトをスーパーなどの店頭で販売していますが、 実際のところは、ヒトが摂取をすると動物性乳酸菌のほとんどは胃の酸によって死滅してしまいます。

ちなみに、植物性の場合には、胃酸に対して強いため、胃酸で死んでしまう事は無く、腸まで生きたまま到達できます。 一部のヨーグルト製造メーカーの中には、植物性乳酸菌を使ったヨーグルトを販売している所があります。 乳酸菌入りの食品を購入する場合には、腸まで生きたまま届くことができる植物性乳酸菌なのかを確認して購入をすることをお勧めします。